ドイツ連邦共和国大使館後援
カリスマート展
"Figurative Vessel-Human Spirit embodied in Clay"
「ヒトガタという器 - 粘土で象られた人の魂」
2004.05.06-31

untitled / Axel Lukas

 カリスマートは、ドイツのアクセル・ルーカスらを中心とする造形作家のグループです。それぞれの作家が出会ったのはいくつかの国際的な人形展でしたが、人形という既成概念に留まらない芸術的な造形、またミクスト メディアとしての自由な発想や技法を求めた共帳の特徴に引かれあい、互いの精神を支え合う関係が自然に築かれていきました。オランダやクロアチアの作家も含めての小さなグループですが、ドールアート界においては各国を代表する個性的な作家が名を連ねており、その活躍はカテゴリーを超えて工芸・美術界に広がりつつあります。
 本展では、カリスマートでも中心的な役割を担うドイツ在住のアクセル・ルーカス、ウベ・ホイケンフレルスとユルゲン・ペペル、E.J.テイラーの三組が出品致します。
 アクセル・ルーカスは書店で一冊の日本の滋真集に出会って以来、東洋人の表情に引かれて人形制作を始めました。その頃人形制作を始めていたウヴェとユルゲンとの出会いがあり、三人は力を合わせながら新しい人形造形の表現に挑むようになります。彼らの仕事はアメリカの市場で高く評価されるようになり、既にアメリカでトップアーティストとして活躍していたE.J.テイラーと意気投合し、共に活動するようになりました。
 日本の山海塾が好きだというルーカスの作品は、磁器や木を素材に精神的な世界をたたえたトルソが中心です。ホイケンフレルスとペペルの作品は粘土や木を素材にした近未来的なデザインの人物像。この二組は昨年、東京国立近代美術館工芸館等5箇所を巡回した「今日の人形芸術 想念の造形」展に出品、その作品は海外の人形作品として初めて同館に収蔵されることになりました。古布を巧みに扱ったE.J.テイラーの味わい深い作品は日本で一作品が紹介されたことがありますが、本格的な紹介は本展が初めてとなります。彼の世界での評価は日本における辻村寿三郎のそれに匹敵すると言っても過言ではありません。

You are my dancing queen / Uwe & Juergen

アクセル・ルーカス

awaking sun / Axel Lukas

略歴
1962
ドイツに生まれる。
ドイツに在住し活動する。
1997年よりNIADA作家会員
(NIADA=National Institute of American Doll Artists)
コレクション:東京国立近代美術工芸館

2000
グループ展 MOM美術館 (ロサンゼルス)
2002 マックス・オスカー・アーノルド芸術賞(ドイツ・ノイシュタット市)
2003 グループ展 「今日の人形芸術-想念の造形」展 
近代美術館工芸館・京都文化博物館・静岡アートギャラリー・
ミウラート・ヴィレッジ・岐阜市歴史博物館
ウベ・ホイケンフレルス & ユルゲン・ペペル

Aurelia / Uwe & Juergen

略歴
1951 ユルゲン・ペペル ドイツに生まれる
1955 ウベ・ホイケンフレルス ドイツに生まれる
ウィンドウ・ディスプレーの教育を受け、1994年に出会う。
アンティークドールの修復に携わる。
ドイツの人形専門誌の写真と記事を担当。
ドイツに居住し活動する。
1997年よりNIADA作家会員
(NIADA=National Institute of American Doll Artists)
コレクション:東京国立近代美術工芸館

2000 グループ展 MOM美術館 (ロサンゼルス)
2002 マックス・オスカー・アーノルド芸術賞(ドイツ・ノイシュタット市)
2003 グループ展 「今日の人形芸術-想念の造形」展 
近代美術館工芸館・京都文化博物館・静岡アートギャラリー・
ミウラート・ヴィレッジ・岐阜市歴史博物館
E.J.テイラー

Lady Mary Fitzwilliam / E.J.Taylor

略歴
1945 アメリカ、ワシントン州のロングビューに生まれる。
コロンビア川やアラスカ州コディアックのフィッシング・カンリーで育つ。
父は漁師で母はキルトメーカーでありガーデナーだった。
ロバート・A・ロング・ハイスクールを経てチルドレン・シアター・ロウアー・カレッジ卒業。絵画、舞台衣装、デザイン、演技を学ぶ。NYのアート・スチューデント・リーグでイラストレーションを学ぶ。
NYのパーソンズ・スクール・オブ・デザインで衣装デザインの学位を修得(衣装デザイン、ドレーピング、衣装構造とイラストレーション)
1992 イギリス、ロンドンで映画を製作し監督をする。
2002 イタリア・フローレンスでフレスコ画法の「オールド・マスターズ」を修得。
ロンドンのプリンスカレッジの講師からテンペラ画法を修得。
1976よりユナイテッド・シーニック・アーティスト・ユニオン(NY)衣装部門会員
1993よりニアダ作家会員
 ニアダへの貢献
 NY、ソーホーのCFMギャラリーのニアダ・ウィンターショーを開催
 ニアダ・スクールにおける立体造形の講習の基礎コースを開設
 1998年から2000年までニアダ審査会の会長を務める。

2000 グループ展 MOM美術館 (ロサンゼルス)
他、展覧会、舞台、映画、バレエ、アニメーション、出版、等 多数。


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